MUKU-DATA  工務店さんの作業場


工務店さんがウッドレジン製作をはじめるらしく
それ用の作業場を庇の下に作ったと聞いていたので先日遊びに行ってきた。
外壁は板金屋さんから余った色違いを貰い内装の壁に、
断熱材代わりに籾殻を農家さんからいただき、薪ストーブも貰ってきたらしい。
作れるっていいなぁ・・と思う。
弊社の場合は材木はあるが作るのは大工さんへお願いしなくてはいけない。
(まぁ製材の石川さんは大工さん並に作ることもできるのだけど・・)

目に留まったのは枝かな・・
南天の枝らしいがドアの取っ手に使ったり何かの為に取っているらしい。
南天の細い枝を右手で握りながらずっと親方の話を聞いていた。
硬くて樹皮のギザギザした質感が心地良くてずっと握りしめていた。

自然木(天然木)の曲がった感じは私も大好きで
その曲がり方は無限で、ちゃんと木取りすればいろんな活用方法があるかと思う。
本当はその辺もバッチリ木取り仕分けして材木商品のアイテムとして並べておきたいのだが
そこまではできずにいる。

小さな枝のコートや帽子掛けのフックだったり、
引出しの引手が細身の枝だったり、、
ちょっとしたところにさりげなく使われていると何だかホッとして
作った人、それを使う人のセンスや人柄まで透けて見えてきたりする。

木の家とは言いつつ、実際は表面的な化粧材としての使われ方(例えばフロアーであったり、羽目板であったり)が主で
本当の意味での木の凄さ、ポテンシャルはもっともっと
そんなもんじゃないと思ったりしているがこれがなかなか難しい。
自然のものさらりと取り込めるよう日々のトレーニングが必要かと思う。

材を前にして、その枝を何へ向けて使うか?
その際に枝のどの部分を使うか(木取り)?
そして実際にやってみる。

自然のものを見て触れていると何かどこかを刺激され
創作意欲が湧いてくる。